認知症について(2)

2回目(今回)は、軽度認知障害について掲載します。なお以降、継続的に調べて書いていきたいと思います。
本人及び家族の方が、認知症について正しい知識を持って対応できればと思います。

軽度認知障害

軽度認知障害は、MCI(Mild Cognitive Impairment)と言い、認知症の予備軍となる障害をいいます。
健常者と認知症の人との中間にある状態で、正常ではないけど認知症でもない状態で、ただ数年後には認知症になる可能性があると言われています。

認知症の初期症状の状態で、軽度の認知症という意味で使われてますが、認知症になる前で、認知症とは違う状態です。
認知症に移行する危険性が高い状態であり、MCIの人すべてが認知症になるかと言えばそうではありません。
軽度認知障害は、認知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)のうち1つの機能に支障がありますが、普通の生活には基本的には支障はないと言えます。

MCIの定義

MCI症状を示す5つの定義は次のとおりになります。(引用:認知症ネット
1.記憶障害の訴えが本人または家族から認められている。
2.日常生活動作は正常
3.全般的認知機能は正常
4.年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する
5.認知症ではない

日常の行動での判定

以下の12項目のうち4項目以上に該当すると認知症の可能性が高いと思われます。(引用:介護ポストセブン
・いつも日にちを忘れている(今日の日付がわからない)
・少し前のことをしばしば忘れる
・最近聞いた話を繰り返すことができない
・同じことを言うことがしばしばある
・いつも同じ話を繰り返す
・特定の単語や言葉が出てこないことがしばしばある
・話の脈絡をすぐに失う(話があちこち飛ぶなど)
・質問を理解していないことがある(質問に対する答えが的外れでかみ合わない)
・会話を理解することがかなり困難
・時間の観念がない(時間がわからない、午前・午後の区別がつかない)
・話のつじつまを合わせようとする
・家族に依存することがある(本人に質問すると家族のほうを向くなど)

早い段階で外来受診

このように、認知機能が徐々に失われていくので、一緒に暮らしている家族も気づくのが遅れてしまうことがあります。
最近どうもおかしいと感じたら、一度病院(認知障害外来)への通院をすることを考えるようにしましょう。

埼玉県の認知症の外来一覧を掲載しますので参考にしてください。(引用:認知症の人と家族の会

最後に認知症ネットからMCIの動画を掲載します。(引用:認知症ネット)

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